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タイ式マッサージの知恵袋

「タイ式マッサージ」および「マッサージ」に関する知恵袋をご説明します

タイ式マッサージへの仏教の影響

タイ医学は、テラワーダ仏教文化の発展とともに進化してきた。タイ伝統医学の発達とその歴史は、仏教の霊的教義の中に織り込まれ、伝統的マッサージ・テクニックの多くは、座して行う瞑想やヨーガの修業を容易にするために開発され、活用された。


タイ式マッサージの基本理論

タイ伝統医学の基調を成す理論には、様々な理論や哲学、古代インドや中国の治療法が織り込まれている。さらにタイ医学は、テラワーダ仏教文化とテラワーダ仏教寺院の伝統の中で発達を遂げてきた。こうして歴史的要素が複合された結果、タイ独自の医学が誕生した。その哲学によれば、世界の万物は、「地」「水」「風」「火」の4要素でできている。通常、健康で心身ともに調和のとれた状態では、4要素は、それぞれ活力を生み、お互いにバランスを保っている。病気や不健康な状態に陥った時には、それらの要素はバランスを失って、痛みや苦しみを引き起こす。


マッサージの4つの心

近年の西洋医学の発展とともに、このマッサージは次第に影をひそめました。タイ国内においてさえ、人々から見向きもされず、影に葬り去られる時代が続いてきたのです。タイマッサージは、仏教と共に何世紀にも渡って発展を遂げてきました。仏教の教えの中で、「マッサージは4つの心で行え。」とあります。その4つとは、親切心(loving kindness)、哀れみ(compassion)、他人の身になって喜ぶ(vicarious joy)、心の平静(equanimity)、です。タイでは、こういった奉仕の精神が仏教を通して教えられ、こういった背景の中でタイ医学は営利主義から守られてきたのです。こういった理由から、タイ式マッサージは仏教の寺院の行事として、社会奉仕の一環として行われてきたものなのです。しかし、西洋医学の促進と同時に、健康面に関する寺院の役割は、次第に不明瞭になり、タイ式マッサージは暗黒の時代をさまよい続けました。しかし、今日世界的に東洋医学が見直され、タイ国内においても、「タイマッサージリバイバルプロジェクト」がおこり、マッサージは健康に非常に効果的な方法として、西洋医学との両立が考えられるようになってきました。21世紀を迎え、今、新たな医学への取り組みが始まったばかりなのです。


タイ式マッサージの効果

タイの伝統マッサージが足にこだわるわけ!

2000年10月にNHKの「元気!地球発タイ・微笑みの国にマッサージの極意を見た」という番組でタイの伝統マッサージが特集されましたが、この中で行われた興味深い実験がありますので、紹介いたします。テーマは「タイの伝統マッサージが足にこだわるわけ!」です。足のマッサージと肩のマッサージを同じ時間で、どれだけ肉体に変化が生じたのかを医療機器で計測して比較するという実験です。被験者は前の晩に徹夜をして疲れています。血行が悪くなっているために血圧が通常よりも高くなっていて、皮膚の表面温度が下がっている状態です。まずタイ式マッサージの手法により、足(足裏〜脚の付け根部分)のマッサージを30分間行いました。すると足だけではなく、上半身全体の温度の上昇が見られました。また施術後には血圧が正常値にまで下がっていました。次に肩のマッサージを行いましたが、肩の温度がわずかに上昇しただけで大きな変化はみられませんでした。つまり、足のマッサージは、その部分の筋肉をもみほぐすだけでなく、全身の他の部分にも、良い効果をもたらすことが、科学的に立証されたわけです。


足の筋肉のヒ・ミ・ツ

足のマッサージのポイントが足の筋肉のポイントと一致していることもわかりました。足の筋肉の中でも大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前面にある大きな筋肉を特にマッサージしたのです。それでは足の筋肉には、どんな秘密があるのでしょうか? ではその前に解剖学的な見地から身体の構造をちょっとだけのぞいてみることにしましょう。人間には自律神経という神経が全身に網の目のように張り巡らされているのです。この自律神経というのは内臓や血液、ホルモン、免疫をつかさどっている神経で、自分の意志ではコントロール不可能なのです。手足の筋肉などは自分の意志によるものですが、これをコントロールするのは他の神経系なのです。身体が弱っていると、この自律神経の動きも緩慢になるのです。自律神経が正常に機能しないとどうなるのでしょう?まず内臓ですが、何かを食べても胃腸が正常に動かないとしましょう。そうすると食物の栄養も吸収されなくなってしまいます。胃腸もさらに悪化するという悪循環に陥ります。次にホルモンですが、たとえば女性ホルモンのバランスが崩れると生理不順を招いてしまいます。そして、免疫力が低下すると風邪をひきやすくなってしまいます。このように自律神経は肉体にとって非常に大切な役割を担っているわけです。先ほどの実験では、足のマッサージによって自律神経が正常化されたと解釈できるわけです。


足は脳のスイッチ!?

では、足の大きな筋肉をマッサージすることで、自律神経がコントロールできるのでしょうか?足の大きな筋肉には、自律神経が脳にある自律神経の中枢に働きかけるための特殊なスイッチがいくつもあるのです。特に足には腕の3倍ものスイッチが、何種類も存在しているのです。実験ではマッサージがスイッチに刺激を与え、それが信号となって脳に送られたというわけです。足は脳のスイッチだったのです。これがタイの伝統マッサージが足にこだわる理由だったのです。


足は脳のスイッチ!?

ただし注意点ですが、このスイッチを入れるためには、あくまでも「適度な刺激」がポイントになります。強すぎても弱すぎてもいけません。痛すぎても脳はそれをストレスとして理解してしまいますし、刺激が弱すぎても脳はこれを理解できないのです。適度な刺激というのは、いわゆる「痛きもちいい」刺激なのです。


タイ式マッサージの効能

タイ式マッサージの効能は、体の凝りや疲れを癒すだけではありません!タイの衛生省の掲げるのタイ式マッサージ効能は、高血圧、冷え性、便秘、アレルギー、頭痛、糖尿病、生理不順、風邪の予防、低血圧、食欲不振、ぜんそく、貧血など、60種類以上にもなります。最近では、このマッサージが病気の治療法として、大学病院などで取り入れられるようになりました。また、タイ式マッサージは、小学校の道徳の時間にも指導されるなど、タイの伝統文化のひとつとして国をあげて推進されている伝統文化なのです。

  1. 器官系・・・胃弱・慢性胃炎・便秘・下痢・食欲不振・体力増強・老化防止・風邪の予防・高血圧・低血圧・貧血・血行障害・冷え性・生理不順・不妊症・ぜんそく・アレルギー
  2. 体の凝り、疲れや痛み・・・筋肉痛・腰痛・肩こり・眼精疲労・首や背中の凝り・リウマチ・膝の痛み・足のつり・足の疲れ凝り・疲れによる全身のだるさ
  3. 美容系・・・肥満防止・太りすぎ・お腹を引っ込める・腹部の贅肉をとる・ウエストラインを美しくする ・足のむくみをとる・脚の線を美しくする・ 肌の新陳代謝促進・しわの減少
  4. 精神系・・・不眠症・ヒステリー・興奮を静める・イライラの解放

タイの伝統医学

【タイにおける医学史概略】

タイ(旧称:シャム)は、数百年前にまで遡る長く高貴な歴史を持つ国である。発展した他のアジアの文化と同じように、タイには何世紀にも渡って、経験主義に基づき、臨床的に実践されてきた伝統医学が存在している。

タイの伝統医学には4つの分野がある。薬草医学、栄養医学、精神的修養、手技療法すなわちマッサージ(ヌアッド・ボラーン)である。ボラーンという言葉は、サンスクリット語のプラーナに由来する。プラーナとは、古代の聖なる治療法に付けられた名称である。従って、この治療法(ヌアッド・ボラーン)が「古代の聖なる治療法」と名付けられていることから、それが古代より幾世代にも渡って継承されてきた一連の教えに由来していることが分かるし、現代のタイ国民や仏教僧にとっても、仏教の教義や経典と同じぐらいの権威を保っている。タイ医学の伝説上または歴史上の創始者は、「ジーヴァカ・コーマーラバッチャ」という名の、インド生れの人である。彼は歴史上の偉大な聖人、仏陀と親しい間柄だったことが分かっている。また、仏陀を中心に形成された最初の仏教僧集団僧伽の筆頭医師だった。従って、彼は約2500年前、インドで生きていたということが分かる。仏教僧たちがインドからタイに移ってきたことに伴い、医学がタイに導入された。導入された正確な年は論議の的となっているが、歴史研究家は紀元前2世紀だと考えている。これまでに分かっているのは、ラマ・カムヘン王の治世(1275〜1317)に小乗仏教の一派、テラワーダ(上座部)仏教が王国の国教とされた。面白いことに、「仏教を国教と定める」との宣言が記された1292年の石碑が、タイでは文字で記された最古の記録として知られている。

何世紀にも渡って、伝統的医学知識は口頭で医師から弟子へと伝えられた。仏教の経典(スートラ)が口頭で伝えられたのと同じである。肉体的疾患であろうと、また情緒的疾患であろうと、また精神的疾患であろうと、タイの人々が常に治療に通っていた場所がワットと呼ばれる寺院である。現代のタイ医学は、仏教徒のコミュニティーで僧や尼僧が行っていた病気治療を通して発達したものである。ヤシの葉に記された17世紀の医学記録に、ヌアッドに関する記述がある。医学書は最重要書物とされ、仏教の経典と同様の敬意が払われた。

最近の数年間、タイでは、タイ伝統医学の価値を再認識し、大切に擁護しようとする気運が一段と強まった。タイ伝統医学に対して外国の人々が関心を持ったことも、タイ伝統医学が再び勢いを盛り返した一因である。現在のタイ王朝も伝統医学を熱心に擁護している。皇太子は、ガン患者とエイズ感染者の治療における、タイ独自の薬草研究のための財団を設立した。また「タイ式マッサージ復興」と呼ばれる団体も、伝統的マッサージ・テクニックのさらなる研究と治療と適用性を向上させるために設立された。


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